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小学校教員の採用倍率が過去最低の2.8倍!でも受験者数は減ってない?その背景にある意外な闇。

現役教員のホンネ
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2019年12月こんなニュースが飛び込んできました。

公立小学教員の採用2.8倍で過去最低 「危険水域」割る | 毎日新聞
 公立小学校教員の2019年度採用の試験の倍率が全国で2・8倍(前年度比0・4ポイント減)と、1991年度と並んで過去最低だったことが23日、文部科学省が発表した調査結果で明らかになった。組織で人材の質を維持するのに必要とされる倍率は3倍とされ、「危険水域」を割った。70年代前半に生まれた団塊ジュニ

文部科学省は小学校教員採用試験の倍率が過去最低の2.8倍となり、十分な人員の確保に必要な3倍を下回る危険な状態になったことを発表しました。

 

元営業マンのぼくは「今って売り手市場じゃないの?」と思ってしまいました。

 

大手企業ほど求人が集まる今の状況で、なぜ人気の職業である「教員(公務員)」の倍率が下がるんだろう?と思いました。

 

えいと

ナポ先生の見解は?

ナポ先生

これは気にしなくていい数字です

えいと

そうなの!?

ナポ先生
ナポ先生

その代わり危惧すべき問題点もあります

その理由を詳しく聞いてみました。

ナポ先生
小学校教員8年目。教員5年目で県の優秀教員に選ばれ、授業実践がテレビに取り上げられる、2年連続で国立小学校から声がかかるなど20代で出世ルートに乗った先生。

 

実は小学校教員を目指す人数は減っていない

採用倍率と受験者数

まず文部科学省が発表したデータを見てみましょう。

 

図1.受験者数と採用者と競争率の推移

出典:文部科学省

 

倍率をみると確かにピークの12.5倍(平成12年度)からガクッと下がって2.8倍(令和元年度)になっているのが分かりますね。

 

えいと

やっぱりガッツリ倍率下がってるよ!

ナポ先生

まず受験者数を見てみて!

 

受験者数を見るとあまり大きな増減はないと言えますよね。

 

 平成12年度(倍率ピーク)令和元年度
採用倍率12.5倍2.8倍
受験者数46,156人47,661人

 

なんと倍率がピークだった平成12年度よりも令和元年度の方が受験者数は増えているのです!!

 

増えていると言っても微増ですが、この20年間では45,000人~58,000人程度で推移しており、受験者数が減ったから倍率が下がったわけではないことが分かります。

 

採用人数は5倍近く増えている

えいと

受験者数が減ってないのになんで倍率下がるの?

ナポ先生
ナポ先生

採用人数がとても増えているからだよ

先ほどの表に採用人数の項目を足して確認してみます。

 平成12年度(倍率ピーク)令和元年度
採用倍率12.5倍2.8倍
受験者数46,156人47,661人
採用者数3,683人17,029人

 

なんと採用者数が5倍近く増えています!!

 

 

えいと

なーんだ需要が増えて倍率が下がっただけか!

ナポ先生

それが楽観視ばかりしてられないんだ

 

受験者数に対して採用者数が5倍に増えた結果、採用倍率が過去最低の2.8倍にまで下がっただけ。小学校教員を目指す人数は減っていない。

小学校教員は目指しやすくなった

なぜ小学校教員を目指す人数は減っていないのに楽観視ができないのか。

 

小学校教諭一種免許状の認定過程を有する大学数の数を見れば、答えが見えてきます。

 

図2.小学校教諭一種免許状の認定過程を有する大学数の推移

出典:文部科学省

平成17年度から政府の方針で小学校教諭を目指せる大学の数がグーンと増えています。

国公立大学の数は一定ですが、私立大の数はここ10年で3倍にまで膨れ上がっています。

 

間口が広がった分、小学校教員を目指しやすくなり受験者数もそれだけ増加したということです。

 

えいと

私立大学の数が10倍で受験者数はほぼ横ばい・・・?

ナポ先生

そこが問題だと思うんだ

小学校教員を目指す割合が減っている

小学校教員を目指せる大学が増えた分、それだけ多くの人が集まっているはずです。

 

それなのに受験者数は微増にとどまっています。

それどころかむしろここ7年では毎年減っています。

 

数字で見ると簡単です。

  • 1,000人の10%は100人
  • 10,000人の1%は100人

もうお分かりですね。

更に分かりやすく書きます。

上の数字はそれぞれ…

  • 1,000人、10,000人=教員を目指せる大学のキャパ
  • 10%、1%=実際に教員を目指す人の割合
  • 100人=実際に教員を目指す人の数

小学校教員を目指せる大学を増やして、たくさんの人をターゲットにしても、目指す人の割合が減ったから受験者数は微増にしかならなかった。ということです。

 

団塊世代がごそっと引退するのは目に見えていたため、国が教員の採用を増やそうとする動きはすぐに理解できます。

でも実際は教員を目指したいと思う学生の割合が減っているのです。

 

えいと

割合が減っても、受験者数が変わらなかったらいいんじゃないの?

ナポ先生

もしかしたら『質』に影響が出るかもしれないんだ

小学校教員の質が下がるかもしれない

小学校教員になるための大学がたくさん増えて、採用倍率が下がった状況を見て「小学校教員を目指そう!」と思う人はどんな人でしょうか。

 

トトラ
トトラ

俺でも先生なれそうやん!やってみるか!

トトラのように強い熱意を持たない学生ではないでしょうか。

 

教育に強い熱意を持つ人は大学の数が増えなくたって、その道を目指して努力します。

 

そのため大学の数が増えることによって、モチベーションの低い学生が増えている可能性は否定できません。

 

もしそれが本当であれば次第に教員の質が下がってしまうかもしれません。

 

次のグラフは国立大学の教育学部の志願倍率です。

図3.国立大学教員養成成学部の志願倍率の推移

出典:文部科学省

平成23年度から教育学部の倍率が徐々に下がっています。

 

大学の増加は平成17年度に始まり、平成19年度に一気に50校近く増加しています。

 

平成19年度に新しく学部を開いた学校は3年後に初めての卒業生を輩出します。

それが平成22年度ですね。

 

そしてそれは初めての実績になります。

実績を出すと世間からの信頼も得られるようになり、志願者が増えることになります。

 

図2でH17からグーンと伸びていた「新しく教育学部ができた私立大学への志願者の増加」と、図3で「国立大学で志願倍率の低下がはじまった時期」がほぼ一致しています。

 

「国立大学じゃなくても教員免許が取れたらいいや。」と考える学生が増えた可能性が考えられます。

あるいは「教員ってブラックらしいよ」と悪いイメージが拡大したことによって国立大学レベルの教員を目指す人が減ってしまったということが考えられます。

 

いずれにせよ優秀な教員候補が減ってしまうことに繋がります。

 

受験者数は変わらずモチベーションの低い学生の割合が増えていっていたとしても、採用人数は毎年増加しています。

そうなれば小学校教員の質が低下してしまうのも致し方無いのかもしれません。

 

えいと

もし本当に『質』が下がっているのであればよくないね!

ナポ先生

学生が心から教員を目指したいと思えるように改革が必要だね!

まとめ

小学校の教員採用倍率が過去最低な理由を現役教員のナポ先生と調べた結果、受験者数は減っていないことが分かりました。

 

単純に受験者数が減っていて教員の数が足りなくなるかもしれない!!というピンチなのだと思っていたら、そうではなく教員の数は確保できても質が下がってしまうかもしれないという答えにたどり着いてしまいました。

 

小学校教員になるための大学は大幅に増えているのに、受験者数が微増でしかないため、教員を目指したいと思う学生の割合が減っているのは事実です。

それ以上の話はあくまで仮設ですが、モチベーションの低い学生が増加しているのであれば今後教員の質が下がってくる可能性は否定できません。

 

モンスターペアレント、教員のいじめ問題、労働負荷の増加、変わらないサービス残業制度など教員に対するイメージは悪くなる一方です。

これでは教員を目指したいと思う学生が減るのも無理はありません。

特に優秀な学生ほど、今はお金より働き方やプライベートを優先するようになっており、教員という職から遠ざかっているかもしれません。

 

小学校教員の質を下げないために、小学校教員になりたい!と思ってもらえるようにするためには、今の小学校での働き方を見直す必要があります。

 

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