プログラミングは現代の情報社会を形成しているコンピュータに欠かせないツールです。
コンピュータはあらゆることができますが、その命令は全てプログラムでできています。
プログラムにできることはコンピュータが得意なこと、プログラムにできないことは人間が得意なことです。
この記事ではプログラミングが得意・苦手なこと、つまりはコンピュータが得意・苦手なことを取り上げていきます!
- 人間とコンピュータの得意・不得意を知りたいプログラミング教育の必要性が分からない
- プログラミングの重要性がいまいちわからない
- コンピュータでできることが知りたい
コンピュータが得意なこと
コンピュータが得意なことを7つ挙げます。
コンピュータが得意なこと
- 正確な処理
- 高速の処理
- 連続の処理
- 画像認識(AI)
- 音声認識(AI)
- データ分析(AI)
- 単純作業 (ロボット)
正確な処理
コンピュータは命令通りに動きます。
1文字でも間違っていたら動きません。
人間なら意図をくみ取って考えられることも、コンピュータでは考慮されません。
その代わり、正しいプログラムであればケアレスミスを起こすことなくずっと計算することができます。
高速の処理
人間と比較するという発想が浮かばないくらい、コンピュータの処理は早いです。
2020年に世界1位となったスーパーコンピュータの富岳(ふがく)は1秒間に45.1京回の計算ができます。
すごすぎてわからんパターンやこれ
人が1秒に1回、電卓をたたいて135億年かかる計算を、たった1秒で終わらせるスピードです。
135億年といえば、宇宙が誕生したのが138億年前。
宇宙が誕生してから今まで毎秒1回計算してたことを、1秒で終わらせることができる超絶速度です。
すごすぎて、例えもピンとこん…
連続の処理
コンピュータは、電源さえあれば24時間休むことなく処理ができます。
部品が消耗して故障することはありますが、人間の活動時間と比較すると、とんでもなく長い時間仕事をしてくれます。
画像認識(AI)
顔認証でスマホのロックを解除することができます。あれが「画像認識」です。
AIを使えば、画像認識で次のようなことができます。
- 速度検知
- 転倒検知
- 顔認識
- 不具合品検知
- 市場調査
- 衝突回避
- 人数カウント
など
これはほんの数例です。
人が目で見たものから数値化できる情報を表現することができます。
「人の気持ち」のように数値化できない画像・映像は苦手です。
しかし、AIは学習することができるので、何万通りもの「笑顔」を読み込むことで、「これは笑顔だろう」と判断することができるようになっていきます。
音声認識(AI)
「スマートスピーカー」が代表的な例です。
話かけることで様々な機能を呼び出すことができます。
他にも『書き起こし』『翻訳』『異音検知』など様々なことができます。
データ分析(AI)
何万件ものビッグデータの解析は、AIにしかできないでしょう。
大量のデータを読み込んで、傾向を取り出すことができます。
ゲームのバランス調整、金融の傾向、人の行動分析などデータが多いからこそ分かる傾向を掴むのに役立ちます。
単純作業(ロボット)
工場の機械化に代表されるように、決まった動きを再現するのはロボットの得意とするところです。
家電も特化したロボットですよね。
AIと組み合わせることでルンバのような便利なロボットが生み出されます。
レジの自動化もその一例です。
コンピュータが苦手なこと
コンピュータが苦手なことを7つ挙げます。
コンピュータが苦手なこと
- 感情を持つこと
- 人の気持ちを理解すること
- 人の心を動かすこと
- 新しいものを創造すること
- 問題を見つけ出すこと
- 理論を生み出すこと
- データに基づかないものを判断すること
意外とたくさんあるな!
できることは日に日に増えていってるけどね!
感情を持つこと
感情がないのがコンピュータです。
感情は自主性を生むことにつながるので、映画のように「AIが人間に従わなくなる」なんてことがいつか本当に起こるかもしれません。
人の気持ちを理解すること
コンピュータはデータを処理するのが得意です。
データとは「数値化できるもの」です。
人の気持ちは数値で表すことができません。
喜怒哀楽を判断するのは、まだまだ人でなければできないことです。
トラでもムズい。
人の心を動かすこと
コンピュータだからこそ表現できる感動というものもあります。
例えば、プロジェクションマッピングや花火と音を合わせた演出などはコンピュータがあるからこその作品でしょう。
そういう意味では、コンピュータが人の心を動かすことは既に可能になっています。
しかし、もっと深い感動、特に「感謝」の気持ちからくる感動は人間だからこそ伝わるものです。
卒業式、結婚式、出産など、人と人とのつながりや温もりを感じられるライフイベントは深い感動が生まれますよね。
コンピュータがそのサポートの役割を担うことはありますが、人の心を大きく動かすことができるのは「人だけ」です。
新しいものを創造すること
AIは過去のデータから予測をすることができますが、過去にない全く新しいものを生み出すことはできません。
過去に作られた何通りもの画像を読み込ませることで、「手塚治虫っぽい絵を描く」などはできます。
過去のデータから画法を踏襲するのは素晴らしいことですが、人間のようにそこから一歩踏み込んで「オリジナルの画法に活かす」はできません。
AIには大きな価値がありますが、AIを生み出すのも、使いこなすのも人の役割です。
問題を見つけ出すこと
いまどんな課題があるのか、どんな問題を改善すべきか、複雑な情報から導き出すのはコンピュータの苦手とするところです。
データを取り出すことや与えられた式から計算することはできますが、それが良いのか悪いのかを判断することはできません。
良し悪しまでを含めたプログラムを組むこともできますが、それは結果を「〇」「×」で表現しただけにすぎません。
結果を改善すべき課題や問題点こそが会社では重要です。
「20代女性の購入率が低い」ことまではデータを分析すれば分かりますが、「どうすれば改善できるのか」という問題点を探すのは人間の仕事です。
理論を生み出すこと
コンピュータができるのは与えられたプログラムを実行することです。
「クリック数と年齢層から最適な広告を決定する」ための式をコンピュータが勝手に見つけることはありません。
あくまで人間が法則を導いて、コンピュータに式を与えてやらなければコンピュータは動作しません。
「新しい法則を見つけるための法則」ができればコンピュータが理論を生み出せるようになりますが、そんな法則は式にできませんよね。
データに基づかないものを判断すること
AIを使えば過去のデータに基づいて判断することや、傾向を導くことができます。
ただし前例のない事件の裁判など過去のデータがないものや、新しい物事でデータが乏しいものについては人間の方が正確な判断ができます。
まとめ
この記事では『コンピュータの得意なこと、苦手なこと』をご紹介しました。
人間だからこそできることとコンピュータだからできることを組み合わせて、これからの情報社会で活躍できるようにプログラミングと関わっていきましょう!
- 正確な処理
- 高速の処理
- 連続の処理
- 画像認識(AI)
- 音声認識(AI)
- データ分析(AI)
- 単純作業 (ロボット)
- 感情を持つこと
- 人の気持ちを理解すること
- 人の心を動かすこと
- 新しいものを創造すること
- 問題を見つけ出すこと
- 理論を生み出すこと
- データに基づかないものを判断すること