プログラミング教育をやるのはいいけれど、何のメリットがあるのかよくわからない!
という方に向けて、メリットをまとめました!
”○○力”という言葉にすると8つも項目ができてしまうほど、プログラミング教育で身につく力はたくさんあります。
この記事では、“○○力”をまとめて1つのメリットとしてご紹介します。
それでも、まだ他に7つもメリットがあるんですよ!
プログラミング教育に興味のある方必見です!!
- プログラミング的思考が育つ
- プログラムの働きや良さに気付くことができる
- 各教科の学びがより確実になる
- ”○○力”が育つ
- パソコンに強くなる
- ITリテラシーが向上する
- IT分野への興味開発ができる
- プログラミングの知識や技術が身につく
国としての『ねらい』から得られるメリット
プログラミング教育は、2020年度に必修化した文部科学省の教育改革の1つです。
国が率先して行うので、国としてのプログラミング教育の『ねらい』があります。
それは次の3つです。
国としてのプログラミング教育のねらい
- プログラミング的思考を育むこと
- プログラムの働きやプログラムの良さに気付くこと
- 各教科の学びををより確実なものにすること
この3つの『ねらい』が直接のメリットです。
詳しくは以下の記事で解説しているので、気になる方はぜひご一読ください。
国のねらい以外のプログラミング教育のメリット
国の設定した「ねらい」以外にも、プログラミング教育を実施することで様々なメリットが得られます。
ここでは5つのメリットを紹介します。
”○○力”が育つ
プログラミング教育によってたくさんの能力が育ちます。
プログラミング教育で育つ”○○力”
- 創造力 →作りたいものを考える
- 課題抽出力 →動かない原因を探る
- 課題解決力 →どうすれば動くのか考える
- 試行錯誤力 →工夫して繰り返し挑戦する
- 論理的思考力 →正しい順序で命令を組み立てる
- 最適化力 →不要な命令やまとめられる命令はないか考える
- 計画力 →期日までに完成させるために計画する
- 実行力 →投げ出さず完成させる
- 表現力 →想像したものを言語化する
作品を作り上げるためには、様々な力が要求されます。
プログラミング教育では、これらの力をまとめて『プログラミング的思考』と呼んでいます。
また、これらの”○○力”は経済産業省が考える『社会人基礎力』にも関連しています。
~社会人基礎力~
職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力
出典:経済産業省
社会人基礎力でいう『前に踏み出す力』や『考え抜く力』はプログラミング教育で育てることができます。
また、グループワークを行うことで『チームで働く力』も育てることができます。
パソコンに強くなる
プログラミング教育の多くは、プログラミングを行うためにパソコンを使用します。
プログラミング教育に限った話ではありませんが、パソコンを使えば使うほどパソコンには強くなります。
パソコンに慣れることで、スピードや要領を掴むことができるのです。
実は、大学生でパソコンをほとんど使わず、就職してから必死に勉強する事例も見受けられます。
僕もWebの職業訓練校で、「ワードやエクセルを使ったことがない」「ホームポジションが分からない」「フォルダの作り方が分からない」「デスクトップが整理できない」など”パソコンに弱い”人をたくさん見てきました。
”パソコンに弱い”人は、パソコンをほとんど利用しないような限られた職業しか選べず、希望の業界に入れない、ということが起きてしまいます。
プログラミング教育を通して、まずは基本的なパソコンの動作やタイピングを獲得するだけでも十分なメリットだと言えるでしょう。
ITリテラシーが向上する
プログラミング教育は単にプログラミング的思考を育んだり、能力開発をするだけのものではありません。
文部科学省も「小学校プログラミング教育の趣旨と計画的な準備の必要性について」という資料の中で以下のように説明しています。
情報を収集・整理・比較・発信・伝達する等の力をはじめ、情報モラルや情報手段の基本的な操作技能なども含めたトータルな情報活用能力を育成する中に、「プログラミング的思考」の育成を適切に組み入れていくことが必要。
出典:文部科学省
つまりどういうこと?
プログラミング教育は情報活用力の育成でもあるってことだよ
情報活用能力は『情報活用の実践力』『情報の科学的な理解』『情報社会に参画する態度』の3つで構成されています。
- 『情報活用の実践力』
→基本的な操作、情報の収集・整理・発信、インターネットの適切な活用 - 『情報の科学的な理解』
→プログラミング、コンピュータの仕組みの理解 - 『情報社会に参画する態度』
→情報モラル、情報発信による他人や社会への影響
『情報社会に参画する態度』の項目では、「社会生活の中で情報が及ぼす影響を理解すること」や「情報モラルの必要性や情報に対する責任」や「望ましい情報社会の想像に参画しようとする態度」を育成することが掲げられています。
これは「ITリテラシーを育成する」ということです。
情報はいまや資産と言えるほどの価値を持っています。
反面、使い方を間違えると命を奪う凶器にもなってしまいます。
情報技術は人々の生活を良くするためであり、悪用するためのものではありません。
自分が誰かを傷つけないため、自分を守るためにもITリテラシーの向上は非常に大切です。
IT分野への興味開発ができる
興味開発の第一歩は、何事も経験してみるところからはじまります。
プログラミング教育を通してパソコンに触れたり、身の回りの多くのものがコンピュータで動いていることを知ったりすることで、IT分野への興味開発ができます。
いままでは親がパソコンを買い与えるか、子どもが自分で興味を持つまで待たなければ、IT分野の興味開発は難しかったことでしょう。
パソコンを買っても、ネットサーフィンしたりYouTubeを見たりとITそのものへの興味開発にはなかなかつながらないことも多いです。
学校でプログラミング教育を行えば、算数や国語などと同じように学ぶので、興味開発のための第一歩ができます。
これからの情報社会を生き抜くために、子どもにどうやってパソコンに興味を持ってもらおうかと悩むことが減ります。
これも大きなメリットですよね。
情報技術はどんな業界でも必要なので、職業選択の幅も広げることができます!
プログラミングの知識や技術が身につく
文部科学省は『プログラミング教育を通して、児童がおのずとプログラミングの知識や技術を習得することは考えられるが、それ自体をねらいとしているのではない』と明記しています。
つまりプログラミング知識や技術は身につけばラッキーくらいの”おまけ”的なものだということです。
とはいえ、プログラミング教育では実際にプログラミングを行うことが多いため、プログラミングの知識や技術を少なからず習得することになります。
小学生のうちにプログラミングの基礎が身につけば、実際にプログラミング言語を学ぶ際にも大いに役に立つはずです。
国としては『ねらい』ではありませんが、プログラミングの知識や技術の習得もプログラミング教育のメリットです。
まとめ
この記事では「プログラミング教育の8つのメリット」をご紹介しました。
まとめると以下のようになります。
- 国としての『ねらい』から得られるメリット
- プログラミング的思考が育つ
- プログラムの働きや良さに気付くことができる
- 各教科の学びをより確実になる
- 国のねらい以外のプログラミング教育のメリット
- ”○○力”が育つ
- パソコンに強くなる
- ITリテラシーが向上する
- IT分野への興味開発ができる
- プログラミングの知識や技術が身につく
メリットだらけやん!
そうとわかれば積極的に取り組めるね!