【 小学校の先生と考える 】算数を学ぶ2つの目的と大事にするべきポイント!

【 小学校の先生と考える 】算数を学ぶ目的と大事にするべきポイント!現役教員のホンネ
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算数を学ぶことが重要であることは、多くの人が感じていると思います。

算数(数学)が得意かどうか、好きかどうかが理数系か文系かの分かれ道を決定することが多いですが、それで人生が大きく変わることもあります。

それくらい勉強の中でも核となる教科ですよね!

では算数を勉強する目的はなんでしょうか?

トトラ
トトラ

計算が早くなるため!

えいと
えいと

数字に強くなるため!

ナポ先生
ナポ先生

もちろん二人とも正解!だけどもっと大切な目的があるよ!

ただただ計算できればそれでいいわけではなく、ただ数字の読み解きができればいいわけではありあません。

それでいいのであれば、複雑な式を解けるようになる必要はありません。

少なくとも高校や大学で習う数学についての多くは現代社会で欠かせないと言えるほど有用に利用できるものではありません。

難しい数学はそれを活かす仕事をする人のみ学べば十分です。

それでも全ての教科は生きるための知恵や能力を育てる目的があります!

算数にも生きていくために非常に重要な学びの目的があります!

目的を知って勉強で得られる学びを最大化しましょう!!

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算数を学ぶ目的

算数(数学)を学ぶ目的は大きく2つ

✓ロジカルな思考力を育てるため
✓量感を得るため

この2つが非常に重要です。

ひとつずつ確認していきましょう!

ロジカルな思考力を育てるため

計算ができるようになるためでもなく、数字に強くなるためでもなく、もっと重要な算数を学ぶ目的はズバリ

✓ロジカルな思考力を育てるため!

何よりもこれに尽きます!

ロジカル=論理的な思考力です。

答えが合えばいいわけではなく、公式を覚えればいいわけではありません。

点数を取る上では重要かもしれませんが、それは学生のうちしか意味を成しません。

算数を通して身につけるべき大人になってから必要な能力は答えにたどり着くまでの道のりを考えることです。

大人になってからは答えのない問題に挑むことばかりですからね!

答えのない問題にやみくもに取り組むのは避けたいですよね。

なるべく最短の方法で効率良く答えにたどり着きたいものです。

そのためにはロジカルに仮説を立てる力が大切になります。

算数(数学)は答えを求めるために様々な方法でアプローチするため、ロジカルにプロセスを組み立てる力を育てる教科として最も適していると言えます。

量感を得るため

ロジカルな思考力を育てるだけではなく、もう一つ重要な要素があります。

それは

✓量感を得るため!

大人になるにつれて必要になってくる重要な感覚です。

トトラ

量感ってなんや?

ナポ先生

ある物事に対する数字感覚だよ!

えいと

例えばリンゴ3個だったら?

リンゴ3個の量感

このようにリンゴ3個という言葉を聞いてどれだけ様々な数字が思い浮かぶかが量感です。

またそれを正確に、必要な情報だけだけをイメージできることも重要です。

例えば、算数(数学)でロジカルな思考力と量感を身につければ、見通しを立てるのも上手くなります。

次の画像はスケジュールを考える際のプロセスを文字にしたものです。

朝1時間、残業2時間で終わらせそう

次の日に早く家を出ようと思ったときは、様々な条件を考えて、逆算して行動を整えていきます。

時間の量感や仕事内容の負荷の量感が分かっているほど正確に、早く、効率よく見通しを立てることができます。

上の例はかなりシンプルですが、生活していく上で、仕事でもプライベートでもたくさんの量感が求められます。

たくさんの数字に触れて量感を得ることで、ロジカルな思考と掛け合わせて効率よく生きることができるようになっていきます。

算数を学ぶときに大事にすべきポイント

算数(数学)を学ぶときに重要となるポイントは2つ

✓プロセスを大事にすること
✓たくさんの問題に触れること

2つのポイントはそれぞれ算数で学ぶ2つの目的に繋がっています。

  • プロセスを大事にすること=ロジカルな思考を育てるため
  • たくさんの問題に触れること=量感を得るため

では1つずつ見ていきます。

プロセスを大事にすること

算数は答えが用意されているため、ロジカルな思考を育てるためにピッタリの教科です。

答えにたどりつくために必要なプロセスを考える。

どんな式を立てれば良いのか、どんな公式を用いるのか、どんな工夫をするのか、様々なことを考えて答えを探し求めます。

知識や間違えた経験の数だけたくさんのプロセスを用意することができます。

そしてどのプロセスが最短で答えにたどり着けるのかを考えることでロジカルな思考力はどんどん育っていきます。

そのため、「答えが合えばいい!」というような学習の方法をしているのはもったいないです。

例えば次の式の展開を見てください。

(中学生で習う展開公式を使います。まだ習っていない人は飛ばしてOK!)

ロジカルな算数の例

この程度の式の展開であれば公式を覚えていればすぐに答えが出ると思います。

もちろん公式を覚えていなくても、力技で展開しても答えは出せます。

でも公式を知っているなら使った方が効率いいですよね!!

いかに最適なプロセスを立てれるか、それがロジカルな思考力を育てることに繋がります。

ナポ先生
ナポ先生

なぜその公式が使えるのかを理解しておくことも大切だね。

たくさんの問題に触れること

量感を得るためにすべきことはいたってシンプルです。

たくさんの問題に触れるだけ!

たくさんの問題に触れることで、たくさんの数字に触れることができます。

単純な計算、図形、表、グラフ、重さ、長さ、時間、距離、などなど。

たくさんの数字に触れた分だけ、量感はどんどん身に着いていきます。

簡単な問題から難しい問題などとにかくたくさんの種類の問題に何回も出会うことで量感が強く泣ていきます。

ナポ先生
ナポ先生

たくさんの問題に触れることはロジカルな思考を鍛えるためにもいいね!

論理的思考力ドリル

ロジカルな思考力を育てるためにピッタリの本をご紹介します!

その本とは『5分で論理的思考力ドリル』です。

この本ではロジカルな思考力を5つの回路に分けて鍛えていきます。

  • スキャン回路:読み取る力
  • クリエイト回路:ひらめく力
  • リバース回路:逆算する力
  • ノック回路:洗い出す力
  • ステップ回路:組み立てる力

1冊あたり約30問の豊富な問題でロジカルな思考力を育てることができます!

僕もやってみましたが、大人でも「あれ?」と思う問題もたくさんありました。

単純に計算するだけでなく、ルールを見つけたり、閃いたりする力が必要です。

イラストも豊富で子どもと大人で一緒に楽しみながらロジカルな思考力を育てることができますよ!

まとめ

算数(数学)を学ぶ目的を小学校の先生と話しながら考えてみました!

算数(数学)を学ぶ真の目的は計算ができるようになるためではなく、以下の2つでした!

✓ ロジカルな思考力を育てるため!
✓ 量感を得るため!


そしてこの2つの目的のために大事なポイントはそれぞれ

✓プロセスを大事にすること
✓たくさんの問題に触れること

せっかく勉強するなら何のために勉強するのかをしっかり考えて勉強しましょう!

そうすることで将来、きっと役に立つ能力がぐーーんと成長しますよ!!

トトラ

解き方を考えながらたくさん解くぞー!!

現役教員のホンネ

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