理科ってどんなイメージですか?
水や火の実験したり、生き物を学んだり!
そうだね!理科は身の回りの物事を学ぶ教科だね!
身の回りの物事について座学で学んだり、実験したりすることで何が得られるでしょうか。
学校で行う実験は結果が分かっているので、知識を得るだけなら実験は必要ありません。
実験いらんやん。時間のムダやん。
そんなことないんだよ!実験が一番大事!
なぜ実験をするのか。
理科の目的は一体なんなのか。
全ての教科は生きるための知恵や能力を育てる目的があります!
主体的に行動して生きる楽しさや生きる価値の土台作りにピッタリな理科の素晴らしさを知って、勉強の価値をアップデートしましょう!!
理科を学ぶ目的は3つ
理科を学ぶ真の目的はズバリ
✓物事の原因と結果の繋がりを知るため
✓知的好奇心を持って様々なことに挑戦する経験を得るため
この3つが理科の全体的な価値です!
ひとつずつ確認していきます!
PDCAやトライアンドエラーを身につけるため
音楽や体育など副教科の多くもPDCAやトライアンドエラーを学べます。
もちろんとてもいいことです。
ただし学術的なアプローチでPDCAやトライアンドエラーを学べるのは理科だけじゃないでしょうか。
な~PDCAってなに?
PDCAは正確には『PDCAサイクル』と言います。
それぞれが頭文字になっており
- Plan(計画)
- Do(実行)
- Check(評価)
- Action(改善)
を意味しています。
つまり『PDCAサイクル』は「P→D→C→A→P→D→C→A→」とPDCAを繰り返すことで業務や品質などを継続的に改善していくための手法ということです。
業務効率の追求や品質向上によく用いられますが、スポーツを上達するため、夢や目標に向かって努力するためにも用いることができます。
ふ~ん。トライアンドエラーは?
トライアンドエラーは正しくは『トライアルアンドエラー』と言い、『試行錯誤』を意味する言葉です。
わかった~。で、なんでそれが理科なの?
理科では数多くの実験をしますよね。
例えば1回目で失敗した場合、なぜ失敗したのか考えて2回目で成功させようとします。
これがまさにPDCA、トライアンドエラーなんです。
失敗した理由を考えて再挑戦するのは試行錯誤なのでトライアンドエラーであることは言うまでもないですよね。
またPDCAで考えてもしっかり当てはまります。
- Plan(計画)→ 実験計画、実験準備
- Do(実行)→ 実験
- Check(評価)→ 成功か失敗か
- Action(改善)→ 失敗した理由を考える
理科の実験はこのようにPDCAサイクルやトライアンドエラーを学ぶにはとてもいい機会になるのです。
またPDCAというのはそもそも科学的アプローチでもあります。
まだ世にない新しい事実を見つけるために世界中で日々研究がなされています。
新事実を見つけるのは簡単なことではありません。
何度も失敗し、改善策を考えて何度も挑戦します。
それもやみくもにやるわけにはいきません。
(P)予想して、(P)計画して、(D)実験して、(C)評価して、(A)改善策を考えて、また予想して、、、
まさにPDCAですよね!
このように社会のどこでも使える成長サイクルの土台作りとして理科は最も適しています!
物事の原因と結果の繋がりを知るため
理科は身の回りの物事を科学的に考えていく教科です。
高校生になって理科でなく物理や化学に分かれてもこれは変わりません。
どうすればボールを遠くに投げれるか、水はどうやって作れるのか、経験的に理解できることを数字や文字式で表すことが科学です。
このように身の回りで起こった出来事には全て根拠があります。
身の回りの出来事だけでなく、ビジネスでもスポーツでも何でも、全ての結果には原因(理由)があります。
都合の悪い物事を「偶然」という言葉で終わらせないためにも、理科には大きな価値があります。
好奇心を持って様々なことに挑戦する経験を得るため
理科のおもしろさは身近な現象や身の回りの物事に目を向けて、「なぜ?」や「どうなっているの?」といった知的好奇心にアプローチするところにあります。
興味を持って実験に取り組み、実際に教科書通りの結果が得られたらきっと楽しいはずです!
その楽しさが更なる興味を駆り立て、次の「なぜ?」を引き出します。
興味を持って何かに取り組み、没頭していく過程は夢を見つける作業と全く同じです。
まだ将来の夢が決まっていない子どもは理科に真剣に取り組むことで夢探求が上手になりますよ!
理科を学ぶポイントは興味を持つこと
理科に限ったことではありませんが、興味を持って取り組むこと!
これが大切です。
理科はPDCAサイクルを学んだり、夢探求の力を養うことができる教科ですが、興味を持たないことには深い学びは得られません。
教科書に書いていないことにも「なぜ?」と疑問を持って実験に取り組んだり質問したりすることで「興味の持ち方」も学ぶことができます!
理科に関して言えば実験をしなくても本でも興味を引き出すことができます。
例えば『ロウソクの科学』はノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんが小学4年生の時に読み、「科学に興味を持った原点」と言っているほど子どもの興味を引き立たせる本です。
「燃えたロウソクは、どこへ消えたの?」
「水と氷って、どっちが重いの?」
「さかさまにしたコップの水が落ちないのは、どうして?」
など、1本のロウソクから身の回りの何気ない不思議を学ぶことができます。
まとめ
理科を学ぶ目的を小学校の先生と考えました!
理科は主体的に行動して生きる楽しさや生きる価値の土台作りにピッタリな教科です。
その理由は理科を学ぶ目的が以下の3つだからです。
✓物事の原因と結果の繋がりを知るため
✓知的好奇心を持って様々なことに挑戦する経験を得るため
それぞれが自己成長や夢など、自分の生きる意味にとって非常に重要な要素に繋がっています。
これらの学びを最大限に得るために次のことが最も重要です。
実験や観察を通して五感で感じられる教科は他にありません。
理科のおもしろさを通して興味開発&「なぜ?」を追及する力を育てましょう!!
あれも!これも!全部知りたーい!!