社会って僕個人的に苦手なんですよね~
堅苦しくて漢字やカタカナが多くて難しくないですか?
歴史とか必要なん?
過去から学べることもたくさんあるんだよ!
全ての教科は生きるための知恵や能力を育てる目的があります!
社会科はその名の通り社会生活に関わる知識を学びます。
公民のように現代社会に直接関わることも、歴史のようにもうずいぶん前の事柄も学びます。
それぞれにどんな目的があり、社会科全体的にはどんな価値があるのか、現役小学校教師のナポ先生と考えました。
社会を学ぶ目的は社会の仕組みと生き方を学ぶため
社会科は中学で複数に分かれるように地理、公民、歴史など幅広い分野に渡る総合的な科目です。
それぞれ特性が大きくことなります。
なので様々な分野の特性を考慮して、小学校の社会科を学ぶ目的を一言で表すと
ということになります。
地理、公民、歴史などの教科でそれぞれ特性は異なるものの、最終的には『私たちが個人として、集団として「世の中」でどう生きていくのかを学ぶ』ことに繋がります。
ではそれぞれの教科の学びの目的を見ていきましょう!
地理を学ぶ目的
地理を学ぶ目的って考えたことありますか?
地図が読めるようになるため!
あと地域の特性を知るため!
細かく言うとそうだね!もっと大きく見てみよう!
地図や地域の特性や地形や気候を勉強するのが地理です。
これらから人間の生き方を学ぶことができます。
ズバリ!地理を学ぶ目的は
地域の特性を学ぶ場合は、なぜその地域でその特産物が作られているのかを考えると地形や気候など自然の条件によるところが大きいことに気が付きます。
また地形や気候の種類や発生条件を直接学ぶこともあります。
それらを知ることで私たちは自然の偉大さと自然を活かして生きる知恵を得ることができます。
人間がやりたいように自然を開拓してめちゃくちゃにすると人間も悪影響を受けてしまいます。
だったら自然を上手く活用して自然と人間が一緒に上手く生きていく道を考えるべきですよね!
地理は地球を実質支配している人間が、地球を守るためにとっても大事な教科だということです!
公民を学ぶ目的
公民は教科としては高校から設置されているものです。
なので小中学生にはピンとこないかもしれません。
ただし公民の内容は小中学校の社会科の授業の中で学んでいます。
公民で学ぶ内容は
- 現代社会
- 政治
- 経済
- 倫理
難しそう・・・
難しい言葉が出てくるけど社会科の中で最も大切な分野なんだよ!
公民学ぶ目的は
簡単に言うと「みんなで協力して生きる方法を学ぶこと」です。
公民では現代に生きている私たちが、より良い世の中にしていくために、社会のルールや、人間の尊厳などを学びます。
法律って国が決めているような印象がありますよね。
でも、本当は国民の代表者が決めています。
法律を立案して、審議して、法律として定めるためには内閣や衆議院や参議院で同意を取っていきます。
そしてその審議する議員は国民の選挙によって決まります。
つまり、日本の仕組みはみんながより生きやすい世の中にするために、みんなでルールを作っているということです。
独裁者がルールを作って一部の人間だけに良い社会になったら、不公平で嫌ですよね。
そうならないために国民の代表者が集まってルールを作っていきます。
その国民の代表を選ぶために選挙があります。
そして選挙には年齢制限とお金さえ満たせば立候補することができます。
世の中は少しずつ変わっていきます。
完璧なルールを作ることは不可能でしょう。
だからこそ不公平を少しでもなくすために法律の改正を日々考えています。
もしあなたが不満に思うのなら一票を投じるか、あなたが選挙にでて国民の代表になることもできます!
こういう仕組みを知っていれば選挙の大切さが良く分かりますよね!
これは現代社会の分野に限った話ですが、経済も倫理も人間が世の中で生きていくためにとても大事なことを学びます。
日本の仕組みを学ぶってことか~
日本に住む人にとっては欠かせないよね!
歴史を学ぶ目的
歴史は過去の出来事を学ぶ分野ですね。
過去と言っても10年100年前とかの話ではなくて、数千年前から数百年前までの過去の内容を学びます。
ちなみに50年~200年前の内容は近代史として扱うことが多いです。
そんな前の話知ってどうするん?
過去の話を知って、どうするかが大事だよ!
では歴史を学ぶ目的を確認しましょう!
歴史を学ぶ目的は哲学的になってしまいがちです。
過去の出来事自体は知っても「へ~」で終わってしまうことばかりです。
なので習った内容から何を学ぶのかが大切です。
過去を知ることで、今や未来をよりよくできるという考えのもと、歴史の出来事を見ていくと良いでしょう。
温故知新だね!
過去の出来事がなぜ起こったのか、今の時代だとどうなるのかを想像することで、現代社会の良い面や悪い面が見えてきます。
また誰がどんなことを考えていたのかを知ることで、「こんな人もいるんだな~」「こんな考え方する人もいるんだな~」と自分の考えをアップデートすることもできます。
歴史の人物も色々な立場で色々な考えを持って行動していましたが、それは現代社会でも同じです。
今と全く生活が異なる歴史を学ぶことで、自分とは全く考えが異なる人がいるということも認識しやすくなるのではないでしょうか。
過去の出来事を知ってどう感じたかを書き出してみよう!
社会科を学ぶポイントは自分事に置き換えること
社会科は算数のように計算したり、国語のように書いたり、理科のように実験したり、英語のように話したりすることがありません。
ほとんどの内容で社会のルールや出来事など既にある物事を学びます。
話を聞いて授業の板書をノートに取っているだけだと、「ふ~ん」と思って終わりです。
僕なんて、学生の頃に社会科を学ぶ目的なんか考えたこともなく、ただ知って終わり、テストで暗記すればオッケーくらいに思ってました。
今になって、特に現代社会はもっと真面目に勉強すればよかったなと思ってます。
なぜなら、社会科は他人事のように学んでいては価値が見いだせないからです。
地理なら自分の周りの地域や土地に置きかえたらどうか、
公民なら自分の身の回りのルールはどうか、
歴史なら自分が織田信長だったらどうしてたか、
など他人事ではなく自分事に置き換えることで社会科の学びの価値が最大化します。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら有名な戦国三武将を表した俳句
「鳴かぬなら、○○○○○○○、ホトトギス」
この○○の部分に自分なら何を当てはめるだろうか?と考えたりすると自分事になって学びが深くなりますよ!
鳴かぬなら、一緒に遊ぼ!、ホトトギス
まとめ
社会科を学ぶ目的を小学校の先生と考えました!
社会科は地理、公民、歴史と広い分野にまたがった教科です。
なのでそれぞれの分野で学びの目的が異なってきます。
それぞれの目的を総合的に考えて、社会科の全体的な学びの目的を一言で表すと
となります。
そして地理、公民、歴史それぞれを学ぶ目的は以下の通りでした。
✓公民:現代社会の仕組みを学び、全ての人が平等で公平な生き方を学ぶこと
✓歴史:過去の人間の生き方から人間の素晴らしさや愚かさを学び、今に活かすこと
それぞれが「社会の仕組みと生き方を学ぶため」に繋がっています。
- 地理は自然を知って、人間の生き方に活かす分野
- 公民は社会の仕組みを知って、人間の生き方を考える分野
- 歴史は過去の出来事から様々なことを学び、今の人間の生き方に活かす分野
そして社会科を学ぶ際に大事なポイントは『自分毎に置き換えること』
これが上手になると、「経験したこと・見たこと・聞いたこと」などいろんな出来事から学びを得ることができるようになります。
社会科以外でもスポーツや仕事でも多くの学びを得れるようになります!
社会科は「学びを得る力」を育てる王様だね!
自分のため、自分以外の人のため、地球に住む人間以外の動物や植物のために社会科を学んで実際の行動に活かしていきましょう!!
全部仲間だーー!!