プログラミング教育ってメリットばっかりアピールされているけれど、デメリットはないの?
デメリットはありません!と言いたいところですが、どんなこともメリットがあればデメリットもあります。
デメリットが克服できなさそうな方は、プログラミング教育に力を入れるべきではないかもしれません。
正しくプログラミング教育を行うために、メリットだけではなくデメリットもしっかりおさえておきましょう!
隠すなよ!
さらけ出したるわ!
- うっかりするとゲームと変わらない
- 子どもの健康に影響する
- ITリテラシーなしでパソコンが得意になると危ない
- 言語を学んでも将来使えないかもしれない
- ITが嫌いになるかもしれない
うっかりするとゲームと変わらない
プログラミング教育には高尚な”ねらい”が数多くあります。
- プログラミング的思考を育むこと
- プログラムの働きやプログラムの良さに気付くこと
- 各教科の学びをより確実なものにすること
プログラミング教育は様々な思考を育んだり、能力開発したりと、知識を習得することができる素晴らしい取り組みです。
まずはやってみるのが一番なのは、間違いないでしょう。
ただし、家でプログラミングソフトを使ってプログラミング教育に取り組む場合、子ども任せにしていると『ただゲームをしているだけ』の状態になってしまう可能性があります。
それはうっかりさんやね。
おもしろいプログラミングソフトいっぱいあるからな~。
マインクラフトでのプログラミングは、プログラミングそっちのけでマイクラの世界にハマってしまう可能性があります。
また「マイクラでプログラミングをやりたいけど何をすればいいのかわからない」「どうすればいいのかわからない」といった状態になると、プログラミングから遠ざかってしまいますよね。
マイクラでプログラミングをはじめる場合は、親がどんなことをどう進めるのか、詰まった時はどうフォローするのかをあらかじめ考えておく必要があるでしょう。
スクラッチやビスケットなど、そもそもプログラミングをしないと動作しないソフトを選ぶと『うっかりしてゲームと変わらない』ことにはなりにくいので、お子さんにあったソフトを選びましょう。
ただスクラッチは他の人が作ったゲームを遊べるので、そっちに夢中になる可能性もあります。
やっぱうっかりしてたらゲームと変わんないね
先生や親など教育者がいない場所でプログラミングソフトを扱う場合は、計画を立てて目的意識を持って取り組むように注意しましょう!
子どもの健康に影響する
一番に思いつくのは目への影響でしょう。
ブルーライトを大量に浴びることは、大人でも健康に害が出てしまいます。
プログラミング教育でパソコンを長時間使うようになった場合、次のような健康への影響が考えられます。
- 視力の低下
- 姿勢の悪化
- 睡眠の質の悪化、睡眠時間の低下
- 運動時間の減少
プログラミング教育というかパソコンのし過ぎやな。
スマホを持たせる時も気を付けないとね。
ITリテラシーなしでパソコンが得意になると危ない
プログラミング教育の多くがパソコンを扱います。
触る回数が多いと、それだけパソコンが得意になっていきます。
説明書を1度も読んでないのに便利に使いこなしているスマホなどが良い例でしょう。
子どももパソコンに触る機会が増えれば、それだけパソコンを自由に扱えるようになります。
やがて一人でGoogleで検索したり、YouTubeを見たり、Amazonで買い物しようとしたり、TwitterなどSNSを始めようとしたりするかもしれません。
自由にアレコレやってみるのはいいことですが、ITリテラシーがないと非常に危険です。
情報を正しく活用し、情報が自分や世間に与える影響を理解すること。
ITリテラシーなしにネットの世界で自由に行動することは、『私は無防備です』と背中に書いて歩き回るようなものです。
実際、子どものインターネットを通じたトラブルは過去にたくさん起きています。
- 子どもが親のカードを利用して数十万円課金した
- 子どもがSNSでいじめをした、いじめを受けた
- 子どもがSNSを通じて知らない人と会った
- 子どもがネットで詐欺にあった
- 子どもが写真など個人情報を公開した結果脅された
- 子どもが著作権を理解しないまま違法アップロードした
- 子どもが知らないうちにコンピュータウイルスを取り込んだ
- 子どもが不適切サイトを閲覧した
「ITリテラシーが高ければ絶対大丈夫!」というものではありませんが、少なくとも一般的なITリテラシーを身につけないままパソコンが得意になる、好きになるのは危険と言わざるを得ません。
プログラミング教育をする際は、ITリテラシーの教育も同時に行うべきでしょう。
言語を学んでも将来使えないかもしれない
文部科学省は『プログラミングの知識や技能の習得自体はねらいとしていない』としています。
今のところ、小学校や中学校でプログラミング言語を学ぶことはありません。
しかし、プログラミング教育を通してプログラミング自体に興味を持てば、子どもたちの気持ちがプログラミング言語の学習に向かうのは自然な流れでしょう。
プログラミング言語を学べば、プログラミング的思考を伸ばすこともでき、何なら仕事にも使える武器にもなり得るため非常に有効だと思います。
お!じゃあいいやん!やってみるか!
どちらの言語になさいますか?
プログラミング言語の種類っていくつあるかご存知ですか?
約300種類です(ドーーン!!!)
Wikipediaで『プログラミング言語一覧』って調べてみてください。多すぎて驚かれると思いますよ。
この中で、実際によく使われるものは10~20くらいでしょうか。
その中から、まず一つ選んでやってみるといいでしょう。
ただし、将来その言語が必ず役に立つとは言い切れません。
2010年のプログラミング言語の人気ランキングではPython、JavaScriptなんて5位にも入っていません。この2つは2010年時点で7位と9位、2020年は1位と3位です。
「人気が低いから使えない」というわけではありませんが、2010年で人気が12位だったObjective-Cが、2020年では「学ばなくていいプログラミング言語ランキング」で3位です。
「学ばなくていい」ということは「需要がない」ということなので、役に立たなくなってしまうのです。
落差ハンパねぇ!
時代はどんどん発展していくので、新しい言語も登場しますし使われなくなっていく言語も出てきます。
なのでプログラミング言語を勉強する際は、将来性のありそうなものでプログラミング構造が他と似ている言語などを選んであげましょう。
(HTML/CSSはプログラミング言語の構造的には特殊です)
やらないよりはやる方がずっといいよ!
ITが嫌いになるかもしれない
プログラミング教育のほとんどが「授業」として行われます。
国語や算数と同じ扱いです。
「授業」は学校ひいては国が必要だと思って子どもに提供しているものですが、子どもからしたら半強制的に学習させられてる側面もあります。
好きでもないことを強制させられると、嫌いになることがあります。
誰でも嫌いな教科の一つや二つあるでしょう。
プログラミングという教科ではないものの、パソコンを使った授業でパソコンが嫌いになる生徒も出てくると思います。
若いうちに苦手意識が付くとなかなか取り戻せないですよね。
パソコンを使わない仕事の方が珍しくなっている現代では、パソコンに対しては好意的になってほしいものです。
プログラミング教育は好奇心をくすぐる内容だったり、いつもの授業がアニメーションで再現できたり、パソコンが好きになるような内容が多いので過度な心配は不要です。
子どもがプログラミング学習に嫌悪感を抱きそうになったら、まずは楽しむことを念頭に取り組んでみてください!
子どもたちは「楽しい!」ことが大好きです。
きっと進んで取り組むことでしょう!
まとめ
この記事では「プログラミング教育の5つのデメリット」をご紹介しました。
まとめると以下のようになります。
- うっかりするとゲームと変わらない
- 子どもの健康に影響する
- ITリテラシーなしでパソコンが得意になると危ない
- 言語を学んでも将来使えないかもしれない
- ITが嫌いになるかもしれない
やっぱりデメリットも色々あるんやな。
大事なのはデメリットよりもメリットの方が大きいってこと!
デメリットを理解した上で取り組めば怖くないね!